介護があってもワクワクできる住まいについて

もしも今、自分の理想をそのまま形にした住まいに暮らすことができたら、毎日がとてもワクワクするだろうな、と思います。毎日仕事に行き、そして帰ってくる家がワクワクできる場所だというような想像は、今の状況ではなかなかできません。認知症の父親に振り回されっぱなしの毎日と、介護には不向きな間取りの家を思うと、とてもではありませんがワクワクどころではない、というのが本音です。それではなくて、こうできれば、ああいうふうにできれば、というような家になれば、仮にそこが介護をしなくてはならない場所であっても、もっと居心地のよい家を作れると思います。
介護をするための部屋にはトイレを作り、そこへ自由自在に車いすで乗りいれ出来て、移乗するにもきちんと設備が整っていれば、介助をするのも楽です。お風呂場も介護部屋の近くに作れば、入浴の負担も軽くなります。その上で、介護をある程度専門家に任せる時間を取れれば、その他の家族が介護の部屋から離れて休める環境を作っておきたいと思います。その部屋は、いずれは介護の部屋でなくなる時が来るでしょう。そのときは、たとえば具合が悪くて寝込んだ時のための部屋として使えますから、そんな住まいなら介護をするにしても、ワクワクできるのではないでしょうか。
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